ネットで直接デイジー図書の検索ができる「プレクストークリンクポケット」発表!

去る、6月10日、デイジー録音再生機の「プレクストークポケット」の後継となる
「プレクストークリンクポケット」が発表された。
発売は2011年9月の予定。

トピックスの情報は以下より。
http://www.plextalk.com/jp/news/topix_110610.html

まだ、発表されて間もないので詳細な仕様は公開されていないが、
今のところ分かっている情報を元に
従来の「プレクストークポケット」からの主な変更点を列挙してみる。

・8GBの内蔵メモリが追加された。
・無線LAN機能が搭載された。
・付属品が増えた。
・消費電力が減った。

など。

以下は個人的な印象と意見。

※注
ここから以下の部分は
あくまでも私個人の1ユーザーとしての意見であるので
それを承知の上でご覧いただきたい。

最大の特徴は、やはりなんと言っても
無線LAN機能が追加されたこと。
これでPCを経由せずにネットからデイジーのデータをダウンロードできるので
手間が省けて便利である。

今までなら本体からメモリーカードを抜いて
PCのメモリーカードスロットに挿入して
PCにダウンロードしたデータを転送して
また本体に戻すといった手順を踏まなければならなかったので
使い勝手は向上している。

また、無線LANが使えるということは
外出先でもデータをダウンロードしたりということも考えられる。
その場合、接続する際の認証などが可能であるか、また、手順など詳細は分からないが、
可能性という意味ではいつでもどこでも使えるのは進化しているポイントと言えるだろう。

ただ、難を言わせてもらえば、

価格が8万5000円(税込)。

高っ!

無線LAN機能が付いて、内蔵メモリが搭載されて
こんなに高くなるのか?というのが正直な印象。

ここで、現時点で発表されている付属品を紹介しておく。
USBケーブルや説明書など、従来と同じような物もあるが
新たに付属する予定の物を列挙すると、
外付けCDドライブ一式(USB接続)と無線親機一式くらいである。

私は専門家ではないので
無線LAN機能を追加したところで
どれだけのコストがかかってしまうのか分からないし
この二つがどれくらいのグレードのものかは全く不明だが、
それを考慮しても2倍以上の価格になるというのが驚きである。

仮に市販されている
外付けCDドライブ(USB接続)無線親機の価格を調べてみる。

比較対象として用いたのがバッファローのサイトである。

2011年6月現在であるが
まず、外付けCDドライブだが、DVDドライブしか見つからず、
DVD-Rを24倍速で書き込めるDVSM-24U2は8500円だった。

次に無線LAN親機単体でハイエンドのものが
WZR-HP-G450Hで1万5700円であった。

二つをあわせて2万4200円である。

従来の「プレクストークポケット」が3万9900円だったので
単純に2万4200円に3万9900円を足すと
6万4100円である。

ということは
8万5000円が適正価格と考えるとしたら
残りの2万円分は無線LANとその他諸費用に費やされているのだと考えてしまう。

もちろん私はユーザー目線から見ているので
企業側の事情は知っているわけではないし
その価格の内訳がどうなっているか全く分からないのだが、
感覚的にはこれらの機能改善と付属品の増加で
価格が2倍以上になるということに違和感を持ってしまうのである。

ノートパソコンを購入する際にも
いろいろとカスタマイズして購入できるが、
無線LAN機能を追加したところで1万円を上回ることはまずないだろう。

再度念を押すが
まぁ、これは私の個人的な意見なので
この価格で安いと感じる人もひょっとしたらいるかもしれない。

ただ、ひとつ改善した方がいいんじゃないかと思うのは、
CDドライブや無線親機をすでに持っている人には
この付属品は無駄になってしまう可能性がある。

で、これを回避するために、
CDドライブや無線親機をオプションにして販売すればいいと思う。

このあたりは日常生活用具のからみで難しい部分もあるかもしれないが、
本体のみ、CDドライブだけ、無線親機だけ、両方つけるの4種類
のラインナップくらいならいいんじゃないかと思う。

使わないものに対して補助をしたって税金の無駄遣いになるだけだし、
そんなことなら販売サイドの工夫で可能になると思う。

これは人づてに聞いた話だが
このような録音再生機の日常生活用具の支給上限額は8万5000円らしい。
つまり、この「プレクストークリンクポケット」の価格は支給上限額いっぱいなのである。

このことから分かるように
販売側は価格を上限額に設定して最大限の利益を得ようとしていると推測できる。
もちろん企業だから利益を上げないといけないのは重々承知だが
本当にコストや人件費などを適正に考慮して価格が決定されているならば
もっと価格は下がっただろうし、
いろいろと機能を搭載し、改善を図った結果、
どうしても支給上限額で販売しても赤字になるようであれば
発売しないとか、それ以上の価格設定になるだろうと思うので
販売価格=支給上限額となることには、
ユーザー目線としては感覚的に違和感を感じてしまうのである。

さらには
拡大読書器についても支給上限額で販売されている機器があるらしい。
それが何種類かあるらしい。
これは全く不自然である。

障害者用の機器は高額なものが多くて、
要因としては、数多く販売されないから、
どうしてもひとつあたりの単価が上がってしまうということ。
これについては企業の存続を考えると、ある意味納得できる部分もある。

だから多くの人にはとても購入できる価格ではなくて
使用者の負担額を少なくするために、日常生活用具の補助制度があると思っているのだが
そこにつけ込んで(実際につけ込んでいるかどうかは全くの推測であるが)、
価格設定を支給額上限に設定して、税金をぶんどってやろうと印象を持たれるような
価格にするのは問題ではないか。
こうなっては企業同士の競争などあったものではない。

本来、企業の存続と成長というのは
いい商品を作ったりいいサービスを提供し、顧客第一で満足度を高めるために
同業他社と競争していくものであって、
それが資本主義経済の原則であるのに、
日常生活用具の対象になっているものを販売している企業からはそれが感じられない。
「自分のところだけが儲かればいいや」という印象で
顧客や社会のことは無視されているとさえ思ってしまう。

日常生活用具に対して自分が感じているのは、その名の通り、日常生活に使うものだから、
「生活をより豊かにする道具」ではなく「生活に必要な道具」なわけで、
必要な人は、かなりの確率で購入する。だからある程度は売れる。
前述したように数多く売れるわけではないので大量生産できずに
単価が上がってしまうのはあるが
企業の努力でコストダウンできる部分はあるはずである。
本来ならば同じような機器が高額かつ全く同じ価格で
横並びになることはないのだから。

私たちの血税を無駄にしないためにも
社会のために、税金のために、そしてその機器を本当に必要としている人のために
努力と改善を積み重ねていただきたいと個人的には思っている。

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