全盲の家内がiPhone4Sを使ってみての第一印象


久々の更新。
最近、いろいろと忙しくてなかなかやりたいことができずにいたが
やっと目処が付きそうなので、久しぶりの更新。

iPhone4Sを買ってから、私が勉強しなければいけなくて
家内が触る機会が無く、この間ちょっとだけやってみたので
「iPhoneとはなんぞや?」というレベルの人間がどう感じるのかを簡単にレポートしたい。

もともと、家内はらくらくホンプレミアムを使っていて、
全ての機能を使っているわけではないが、そこそこのヘビーユーザーであると思う。
ボタンを押すのがすごく早くて、たまに押した回数分の反応がなかったりと、結構使いこなしている。

その家内が、iPhone4Sを持った印象。
Ustream配信でも紹介したが、のっぺりした印象を持ったようで
果たしてこれが使えるのかというのが率直な意見だった。

まず、基本操作を覚えないいとけなくて、
タップ、フリック、ダブルタップ、ドラッグから説明した。
最初なので、私が簡単にガイドしながら教えるものの、
難しそうだという先入観が勝ってしまったのか、緊張していたようだ。
これらの動作は手を取って教えて、動作だけなら何とかいけたが、
画面の構成を頭の中にある程度入れながらやっていき、かつ、画面上で正しい動作をするのは
全く最初は、ちょっとハードルが高そうに感じた。
フリックがドラッグになってしまったり、
左右にフリックをしようとしても、斜めになってしまい、上フリックになりそうだったり、
無意識に別の指で画面に触れてしまうとスプリットタップ(詳細は次回にて)になってしまったりと
iPhoneの独特の操作に苦労していたようだ。
このあたりは、しばらくやっていると、そこそこできるようになってきて、だいぶ慣れてきたが、
スマートフォンとフィーチャーフォンで違うとは言え、
今まで難なく出来ていたことが、上手く出来ないもどかしさと、
これから先、多くの携帯電話がこのようなタッチパネルばかりになっていったら、
視覚障害者が使える携帯電話は、お先真っ暗なんじゃないかという心の叫びのような意見もあって、
多くの人がこういったことで悩んでいるのではと感じた。

時代がスマートフォンにシフトして行ってるのは止められないし、
新しいらくらくホンを早く出せよというのも、メーカーやキャリアを無視してるし
時代に逆行するので、マイノリティになってしまって、それもまた違う話。
では、どんなスタンスがベターかというと、
「視覚障害者でも使えるスマートフォンを考えていこうよ」というのがいいんじゃないかと思う。
(以前から言ってて、くどいようですが・・・)

今のところ、iPhoneならVoiceoverがあるし、快適にとは行かないかもしれないが、可能性は一番あって、
じゃあ、何とか工夫してやっていこうよ、と思う。
そのうち、時代が進化してAndroidやWindowsPhone7もそういうのが出てきてくれないかなぁとか。

しかも、iPhoneは、カッコイイ!!
このあたりは所有欲がめちゃくちゃ満たされるというか、
持ってるだけでもウキウキした気分になれるのである。
世間の人たちは、視覚障害者がタッチパネルを使いこなすなんて、まず思わないだろうから
街中のカフェなんかで、タッチパネルをシュッシュッと使いこなそうもんなら
「すげぇ」とか、「どうなってるんだ?」とか、たちまち羨望のまなざしである。

決して批判をしているわけではないのだが、
お世辞にも視覚障害者向けの機器というのは、デザインがいいとは言えない。
でもiPhoneなら堂々と人前で出して使ってみたいと思わせるようなデザインである。
また、iPhoneはこれだけ世間に浸透しているので実際に使ってといる人も多い。
iPhoneとそれ以外のスマートフォンのアクセサリ売り場が同じような大きさに見える場合だってある。
なのでこれだけ普及してるので、万が一、操作に困ったときや、
画面がどうなっているかどうしても知りたいときは、
近くの人に見てもらってアドバイスを受けやすいというメリットもある。
専用機器では、これはほぼ無理だろう。
以前も触れたが、機器自体の値段も高いし。

最初は「タッチパネル」という大きな壁に阻まれて、うまくいかないこともあるだろうし、
家内も「出来ないのは自分だけじゃないか」という不安感が先走ってしまって、
たまに投げ出しそうになったが、基本操作なら、何とか出来るようになってきている。
まぁ、それでもたくさん使いこなしている人には程遠いが・・・。

何事にも「はじめ」というのはあるし、
らくらくホンだって、初期の頃は漢字も打てずに四苦八苦しながらやっていたので
今のiPhoneもそんなレベルにあるんじゃないかなぁと思う。
時代が進化して、webやSNSが浸透してきて、
ユーザーが開発者に要望を届けやすくなってきていると思うし、
そんな意味では、いろんな声は拾いやすくなっている。

いろいろと声を上げていったり、
工夫をすることで、「これなら自分も使ってみようかな」とか
そう思えるようになると、数は大量になり、それと共に高品質なものが生まれてくる。
私個人としては、その一翼を担うことが出来ればいいと思っている。
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