らくらくスマートフォンの発表で思うこと

前回は、「らくらくスマートフォン F-12D」の外観とスペックについて解説した。
今回はこの端末に関わるサービスと、個人的な感想をを中心にお伝えしたい。

まず、らくらくホンでおなじみなのが、使いやすさと健康管理機能。
ワンタッチダイヤルや歩数計、従来のらくらくホンのように、聞きやすさにも配慮しているとのこと。

さらに、「眠りの深さやいびきもチェックできる。日々の健康を楽しくサポート」とある。
いびきって・・・、ひどかったら、何か言われるのだろうか。

らくらくスマートフォン専用のパケットサービスとして、「らくらくパケ・ホーダイ」が2980円で提供。
ただし、月の通信量が500MBに達すると、通信速度が送受信最大128kbpsになる。
ただし9月末までは500MBを超過しても速度制限がかからない。
らくらくスマートフォンの発売(7月〜8月)にあわせて提供が開始される。
FOMAとXiとの違いがあるが、500MBで2980円と考えると、実質的には、値上げと思われてもおかしくないかも・・・。
サイトの説明書きを見ていると、
この端末限定だと受け取れるので、「らくらくパケ・ホーダイ」を契約したSIMを他の端末で使おうとしても使えないと思う。

そして、スマートフォンといえば、アプリでいろいろ遊んじゃおうーというのが、定石の楽しみ方なのだが、
Google Playからのダウンロードには非対応、という何とも悲しいことになっている・・・。
まぁ、Androidはセキュリティのことが頻繁に取り上げられているので、高齢者にとっては安心かもしれないが、
なんか、スマートフォンの一番面白い部分をとっりあげているような気がする・・・。
ただし、microSDカードなどを経由してアプリをインストールすることは可能とのこと。
このあたりは、実際に試したくても購入しないと厳しそうだ。

さて、いろいろと紹介してきたものの、
視覚障害ユーザーが非常に気にしている読み上げ機能は、現時点では確認することはできなかった。
ひょっとしたら、設定の中に選択肢があって、できるかも知れないという可能性だけは、ゼロではないので、
淡い期待を抱きながら、早く端末を触ってみたい。

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今日の発表会の質疑応答で、iモード端末や、らくらくスマートフォンへの質問があった。
iモード端末については、前回モデルで1年ぐらい対応したいとのこと。
つまり、フィーチャーフォンは年に一度、もしくはラインナップを減らすということだと思う。

らくらくスマートフォンについては、
現在、らくらくホンを使っている人には、是非、スマートフォンに移っていただきたい。
そうするといろいろなことができるし、画面も大きいので楽しめる。とのこと。

iPhoneに関しては、
ネットワーク土管化を避けるために、端末でサービスを提供したい。
そうしようと思うと、OSはオープンOSのAndroidを中心にしたい。
今の環境ではiPhone導入は難しい、とのこと。
自分のところで旗を振っていきたいということか。

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以上のことから、 らくらくスマートフォンはAndroidであって、Androidでないスマートフォン・・・。
ガラパゴスAndroidとでも言おうか。

また、ラインナップを見ても質疑応答から、ドコモが何かに焦っているかのように感じた。
他のキャリアがiPhoneという強力な武器を持ち、シェアを伸ばしている背景があって、
スマートフォンに力を入れていくという強い姿勢が見受けられるものの、
実際はフィーチャーフォンや物理キー付きのスマートフォンもニーズとしてはあるわけで、
その全てをタッチパネルで操作する他端末とすることで、部品数を減らしてコスト削減している印象が見受けられる。

らくらくスマートフォンに関しては、個人的にカチンとくるところがあった。
それは、「らくらくホンユーザーには、スマートフォンに移っていただきたい」という発言。
いろいろ考えてしまうのだが、シニア層に、スマートフォンに移行してもらう。
すると、パケット定額サービスにかなりの確率で入らなければならない。
そうすると、比較的携帯電話をアクティブに使わなかったユーザーのAPRU(加入者一人当たり売上高)が上がる。
質疑応答にもあったように、累計2000万台売れているらくらくホンにおいて、
実際に稼働している端末は1000万弱ぐらいと発言があった。
現在は、みんな携帯電話を持っていて、新規の顧客獲得が難しいから、
あまり使っていないユーザーをターゲットにしているとも取れるような印象である。
それが、若者に比べて人口比率も多く、お金を持っていそうな高齢者、ということではないだろうか。

今まであった、フィーチャーフォンの存在がこれからどうなるのか分からないが、
万が一、らくらくホンシリーズが、らくらくスマートフォンだけになった場合、
仕方なく割高になりそうな可能性を秘めている端末を仕方なく使っていくのか、
他のキャリアへ乗り換えるユーザーが増えるのか、気になるところである。

一番厄介なのが、miniUIMカードを採用していること。
らくらくスマートフォンを買ったのはいいものの、使えなかったから、前の端末に戻ると思っても、
物理的に形状が異なってしまうので、使えないのである。
だから、らくらくホンのユーザーが、らくらくスマートフォンに乗り換える場合は、
パケット通信のことやUIMカードについても説明を受けていないと、あとでトラブルになってしまう可能性がある。
このあたりは、ショップや量販店の方がどこまで説明できるかにかかっている。

まぁ、シニア向けスマートフォンとしては、最初なので、
たたき台として、これからいろいろなニーズをくみ取り、どのように改善していって
完成度を上げていくかが注目されるが、
以前の日経の報道で、らくらくスマートフォンを世界的に販売していくというスタイルをとるならば、
このやり方が世界で通用するのか疑問に感じるところはある。

らくらくスマートフォンは、ニュース番組などでも取り上げられていた。
あまり使わない人向けの低料金サービス、というのが前面に出ていたが、
キッズケータイは除くとして、フィーチャーフォンがひとつもなかったことに対して
違和感を感じたのは、私だけではないと思いたい。

実際に発売されて、ユーザーがどのように感じるのか、どれだけ売れるのか、それも注目だし、
それから改善要望などを集めて、今後の端末にどう反映されていくのか、
じっくり見ていきたいと思っている。

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